川口悠介 (Yusuke KAWAGUCHI, PhD)
東京大学 大気海洋研究所 海洋物理学部門 助教/ 東京大学卓越研究員
〒277-8564 千葉県柏市柏の葉5-1-5 大気海洋研究所
Tel: 04-7136-6047、 Fax: 04-7136-6056
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ORCID: 0000-0001-8813-2371
2020年度 東京大学卓越研究員(題目:北極海の海氷減少メカニズムの実態解明と高精度将来予測の実現)
最近の出来事
2024年10月:霞ヶ浦の貧酸素水について日本語の解説文を掲載しました。
2024年9月:霞ヶ浦の貧酸素水に関する主著論文が発表されました。
2024年9月:北極海での活動が東京大学の広報誌”淡青”で取り上げられました。
最近の研究
±0.01℃精度の海水温の揺れが物語る北極海の異変
――夏と冬とで異なる海氷の動きやすさと海氷分布の変化――
- ドイツの砕氷船「ポーラーシュテルン号」による北極海の調査航海に参加し、海氷と海水の熱と運動に関する高精度観測を行った。
- 渦相関法と言われる手法を採用することで、海氷が解けるor凍るといった異なる状況下で海氷の動きやすさがどう変化するかを明らかにした。
- 観測で得た知見を地球温暖化シミュレーションに式として実装することで、北極海における海氷変動の長期予測の高精度化に貢献することが期待される。
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台風が引き起こす波はいつ深層に到達するのか?
――数週間も海中をさまよう波の亡霊――
台風が通過した後、そのエネルギーは海洋の中層・深層でどのように循環するのか?
日本海を舞台に波としての台風のエネルギーを観測し、台風の通過後、1−2週間も海中を彷徨う事実を明らかにした。
<関連記事>
北極海の海氷減少の真相に迫る!
〜北極点、海氷直下の熱の動きを徹底的に調査〜
北極海の国際プロジェクト(MOSAiC)に参加し、海氷と海洋の境界層で起きる現在進行中の物理現象を明らかにした。
<関連記事>
北極海の冷水の起源はシベリアにあった!
シベリア沿岸に冷水湧昇帯を発見し、その物理メカニズムを解明
ロシア船「マルタノフスキー号」と日本の研究船「みらい」を用いて、北極海と北太平洋をつなぐアナディル海峡を調査。
冷たい底層水が海面に湧き出していることを発見。
<関連記事>
・東京大学大気海洋研究所 プレスリリース記事 (2020.9.18)
・東京大学海洋アライアンス連携研究機構 掲載記事
・UTokyo FOCUS Articles 掲載記事(英語)
・ArCS IIニュースレター掲載記事
・朝日新聞(2021.1.28)
学歴・研究職歴
2017年- : 東京大学 大気海洋研究所 海洋物理学部門 助教
2012-2017年: 海洋研究開発機構 研究員
2013-2015年: JSPS海外特別研究員(米・ワシントン大学:受け入れ研究員=M. Steele)
2009-2012年: 海洋研究開発機構 ポスドク研究員
2009年: 北海道大学 環境科学院 博士後期課程 修了(環境科学博士)
2006年: 北海道大学 地球環境研究科 博士前期課程 修了
2004年: 北海道大学 水産学部海洋科学科 卒業
研究内容・記事
近況
2024年7月:北極海に関する
論文がScientific Reportsから発表されました。
2023年8-9月:砕氷船「Polarstern」号に乗船し、北極海の観測に参加
(掲載記事 (日本語)
(英語))
2023年6月 日本海を通過する台風に関する
論文&プレス発表(
朝日新聞にて掲載)
2022年8月 北極海・MOSAiC観測に関する
論文&
プレス発表
2021年6月 日本海大和海盆にて暖水渦の集中観測を実施
2021年3月 北海道サロマ湖にて海氷・海洋観測を実施
2021年1月 朝日新聞に記事が掲載されました
(R3.1.28)
2020年12月 対馬暖流の渦・内部波・乱流についての
論文発表
2020年11月 2020年度
東京大学卓越研究員に採択
2020年9月 アナディル海峡の冷水湧昇についての
論文発表 &
プレスリリース
2020年3-7月 独・Polarstern号にて北極海の調査(コロナ→代理):
MOSAiC
2019年10月 新青丸にて日本海の対馬暖流前線の調査を実施。初の主席航海(
KS19-22)
2019年7月 北海道大学おしょろ丸にて日本海の対馬暖流前線の調査
2019年3-6月 独・アルフレッドウェゲナー極地海洋研究所に滞在
2019年2月 海上保安庁巡視船そうやに乗船。オホーツク海氷域での乱流・ブイ観測を実施
2018年6-9月 露・マルタノフスキー号に乗船しベーリング周辺海域を調査
2018年3月 北海道サロマ湖氷上にて海氷下の乱流熱フラックス観測を実施
2018年2月 海上保安庁巡視船そうやに乗船。オホーツク海氷域での乱流観測を実施
2017年12月 東京大学・白鳳丸航海に参加。臨界緯度での内部波を調査
2017年8-10月 海洋開発機構・みらい北極航海に参加。西部北極海において乱流観測を実施
(2023年12月23日更新)