東シナ海の PN 測線において、気象庁長崎海洋気象台が黒潮の横断観測を長期にわたって行っています。Kawabe (1995) は南西諸島における潮位は PN 線における黒潮の地衡流量と相関が良く、潮位を組み合せることで PN 線の流量を再現する回帰式を作りました。名瀬、西之表、大泊、油津の潮位 (cm) をそれぞれ X1、X2、X3、X4 とするとき、PN 線の流量 (106m3s-1) への best-fit は、以下の式で与えられます。
TR1 = 0.250 X1 + 0.158 X2 - 0.277 X3 + 24.4
TR2 = 0.355 X1 - 0.213 X4 + 24.2