海洋中の大規模な運動はおおよそ圧力差とコリオリ力 (Coriolis force) が釣り合った地衡流平衡にあります。潮位は海面での圧力に置き換えることができるため、2点の検潮所の潮位差はその間の表面流速の平均値とみなすことができます。このため、黒潮が通過する南西諸島にある検潮所を利用して、黒潮の流速の日平均時系列 (長期平均からのずれ) を推定できます。
ボタンを押すと、南西諸島の黒潮流速を表示します。1段目が大隅海峡 (西之表〜大泊)、2段目がトカラ海峡 (名瀬〜西之表) の流速に相当します。4段目は浦神と串本の潮位差で、黒潮の大蛇行期を示します。
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